法学部の濱中新吾教授がSpringer Natureより『中東諸国民の国際秩序観』に関する共著書を出版【社会科学研究所】
2024.12.02
世論調査から読み解く、中東諸国民の国際関係認識と越境移動経験・意識
この度、法学部の濱中新吾教授、人間・科学・宗教総合研究センターの髙岡豊嘱託研究員が世界最大規模の学術出版社であるSpringer Natureよりから共著書を出版されました。Springer Nature(本拠地:ドイツ・英国)は、科学・技術・医学・人文科学・社会科学など幅広い分野の世界で最も影響力のあるジャーナルを多数発行しており、オープンアクセスの研究を出版する出版社です。
今回出版した内容は、社会科学研究所の社研叢書130巻として、晃洋書房より2020年3月に刊行された『中東諸国民の国際秩序観 —世論調査による国際関係認識と越境移動経験・意識の計量分析—』をベースにしたものです。
中東地域研究から引き出された国際関係と越境移動に関する仮説に対し、10年間に及ぶ世論調査データの計量分析によって検証した研究の集大成となる一冊であり、中東政治研究に新たな地平を開くものです。
【書誌情報】※電子書籍、ハードカバーの2種あり
- タイトル:World Order from the People’s Perspective in the Middle East
- サブタイトル:Quantitative Analysis of International Relations Perception and Cross-Border Mobility Experience and Awareness Based on Public Opinion Surveys
- 著者(所属):Shingo Hamanaka(Ryukoku University), Hiroyuki Aoyama(Tokyo University of Foreign Studies), Yutaka Takaoka(Tokyo University of Foreign Studies)
- DOI https://doi.org/10.1007/978-981-97-6867-7
- Hardcover ISBN:978-981-97-6866-0(Published: 14 November 2024)
濱中教授は、中東現代政治、比較政治学、国際政治学を専門に持ち、中東現代政治学の領域では異色の計量政治分析を得意とする研究者です。これまで継続的に科研費等を活用した研究を進め、国内のみならず海外からも高い評価を得てきました。
『Academic Doors』のインタビュー記事もぜひご覧ください。
https://academic-doors-ryukoku.jp/interview/07
髙岡豊氏は、本学人間・科学・宗教総合研究センターの嘱託研究員を務めるとともに、こぶた総合研究所代表として、中東情勢についての研究・分析を行っています。専攻地域であるシリアの政治・社会情勢について、地域研究の手法とともに世論調査の解析を交えた研究業績を発信しています。
また、「イスラーム国」をはじめとするイスラーム過激派の機関誌の分析などの研究も行っており、Yahoo!ニュースで中東情勢についての分析を発信しています。https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/takaokayutaka