第130巻『中東諸国民の国際秩序観』 世論調査による国際関係認識と越境移動経験・意識の計量分析
第130巻
『中東諸国民の国際秩序観』
世論調査による国際関係認識と越境移動経験・意識の計量分析
浜中 新吾・青山 弘之・髙岡 豊 編著者
晃洋書房 2020年3月刊
ISBN 978-4-7710-3340-5
目次
序章 中東諸国民の国際関係認識と越境移動
はじめに
1 世論調査という方法について
2 国際秩序を捉える政治的認知地図
3 アラブ人の越境移動の経験と意識
4 本書の目的
第Ⅰ部 政治的認知地図
第1章 シリア国民の政治的認知地図
—世論調査の計量分析から読み解く政治意識—
はじめに
1 「シリア・アラブ共和国における全国世論調査」
2 政治的認知地図の描出と回帰分析を通じた国際関係認識の構造解明
おわりに
第2章 アラブ諸国の世論調査結果に見る政治的認知地図
—シリア、エジプト両国民比較—
はじめに
1 シリアとエジプトの世論調査の概説
2 「シリア・アラブ共和国における全国世論調査」の計量分析
3 「社会成員の志向に関する社会的研究」の計量分析
おわりに
第3章 レバノン国民の政治的認知地図
—2010年5~6月実施の全国世論調査結果をもとに―
はじめに
1 「中東世論調査(レバノン2010年)」の概説
2 政治的認知地図の描出
おわりに
第4章 「アラブの春」の陰で
—パレスチナ人の政治的認知地図に反映された政治的課題—
はじめに
1 中東地域における国際秩序の理論的解釈
2 国際関係認識の計量分析に関する先行研究
3 パレスチナ人にとっての「アラブの春」の意味
4 パレスチナ人の国際関係認識
おわりに
第5章 イスラエル人の国際秩序観
—政治的認知地図の変容—
はじめに
1 国際秩序観
—中東地域システムを中心に―
2 政治的認知地図2011-2016年
おわりに
第6章 政治的認知地図の変容に見る「シリア内線」の影響
はじめに
1 世論調査概説
2 政治的認知地図の経年比較
おわりに
第7章 階層政治的認知地図
—シリア国内避難民(IDPs)を対象とした世論調査結果をもとに―
はじめに
1 「中東世論調査(シリア国内避難民2018)」概説
2 上層政治的認知地図
3 下層政治的認知地図
おわりに
第Ⅱ部 越境移動の経験と意識
第8章 シリア人の国境を超える移動に関する経験と意識
—世論調査の計量分析から読み解く社会意識—
はじめに
1 「シリア・アラブ共和国における全国世論調査」
2 先行研究における国際移動の認識
3 越境移動の目的と移動者の属性
おわりに
第9章 パレスチナ人の越境移動に関する経験と意識
—移動先の選択と動機のメカニズム―
はじめに
1 先行研究
2 パレスチナ人の越境移動に関する経験と意識
3 移動希望先の選択と動機のメカニズム
おわりに
第10章 レバノン人の越境移動に関する経験と意識
―「新しいフェニキア人」像の再考―
はじめに
1 先行研究の検討と仮説の導出
2 越境移動を経験・希望するレバノン人はどのような人々か
3 考察
―レバノン人の越境移動についての経験と意識―
おわりに
第11章 紛争地帯での国内政治と国際政治の連関
―自然実験によるレバノン市民の態度変容へのアプローチ―
はじめに
1 レバノン内政の概要
―中東の地政学とシリア避難民―
2 リサーチデザイン
―DD推定―
3 ヒズブッラー支持態度の形成
おわりに
第12章 「潜入問題」再考
―シリアを破壊する外国人戦闘員の起源―
はじめに
1 イスラーム過激派戦闘員
―目的と出身地―
2 潜入問題
3 考察
おわりに
第13章 トルコに避難したシリア人は母国への帰国を望んでいるのか?
― 一時的庇護下のシリア人(SuTPs:Syrians under Temporary Protection)に関する調査(2017)の分析―
はじめに
1 シリア人の意識、意見、見解に関する調査
2 一時的庇護下のシリア人(SuTPs:Syrians under Temporary Protection)に関する考察
おわりに
あとがき
初出一覧
人名索引
事項索引