増田啓子・北川秀樹　編著
晃洋書房　2014年3月刊
ISBN　978-4-7710-2499-1

はしがき

序章　町家と環境を考える
１　民生家庭部門の対策の必要性
２　伝統,快適性,低炭素

１章　京町家の現状と保全・再生　―京都市景観・まちづくりセンターの取組み―
１　京町家の現状
２　京町家再生プラン
３　京都市景観・まちづくりセンターの取組み

２章　建築という文化　―京町家とブータンの文化の比較から―
１　京町家の文化とは
２　ブータン王国の文化から考える
３　文化創造のプロセス

３章　大学による町家の利活用と地域活性化
１　大学によるまちなかキャンパスの展開
２　町家を利活用したまちなかキャンパス
３　龍谷大学深草町家キャンパスの試み

４章　京町家（木造戸建住宅）の電力消費量と室温からみた省エネの暮らし方
１　京都市内の家庭部門のエネルギー消費
２　京都市内の京町家における調査方法
３　京都市内の電力消費量とH邸における電力消費量の測定結果
４　夏と冬におけるエアコン使用時の工夫への提案

５章　木造住宅の住まい方による省エネ
１　日本の家庭のエネルギー事情
２　日本の住宅事情
３　家庭の省エネに対する意識
４　現状の家庭の省エネ対策
５　町家に見る先人の住まい方の知恵
６　木造住宅における住まい方の提案
７　めざす木造住宅

６章　木造住宅の暮らしと快適性
１　温熱環境と快適
２　町家の快適さ
３　五感で感じる快適

７章　京都市の建築指導行政における京町家保全・再生の取組み
１　建築物のストック社会を見据えた京都市建築指導行政の取組み
２　京都市伝統的な木造建築物の保存及び活用に関する条例
３　まちの匠の知恵を活かした京都型耐震リフォーム支援事業

８章　京都府産木材の流通実態と地域材利用による環境貢献
１　木材による炭素固定
２　京都府産木材製品のライフサイクルアセスメント
３　京都府産認証木材の炭素固定量とライフサイクル全体からのCO₂排出量に係る検証