河合美香　編著
ミネルヴァ書房 2015年3月刊
ISBN　978-4-623-07329-0

序　章　健康とは何か：河合美香
　第１節 健康の保持増進には何が必要か
　第２節 健康に影響する要因について
　第３節 日本における健康の保持増進について
　第４節 本書のアプローチ
　第５節 健康政策の展開に向けて

第Ⅰ部　「健康」に影響を与える要因
第１章　栄養と健康　―崩れていく食生活と食習慣―：河合美香
　第１節 食事の摂取と栄養の確保
　第２節 日本の食生活と食習慣の変化
　第３節 食生活の見直し
　第４節 現代人の食生活と健康
　第５節 食について考える
第２章　運動と健康(1) 　―運動の効果と実践のための政策―：河合美香
　第１節 健康づくりと運動
　第２節 効果的な運動の実施法（トレーニングの原則）
　第３節 運動の実施による効果
　第４節 運動不足による弊害
　第５節 健康づくりに関する施策
　第６節 運動の実施状況と対策
　第７節 健康政策の具現化に向けて
第３章　運動と健康(2)　―運動習慣の獲得に影響する社会的要因―：河合美香・岡野五郎・鄒力
　第１節 行政職員を対象とした調査研究
　第２節 中高年女性を対象とした調査研究
第４章　睡眠と健康　―快適な眠りへの生活習慣―：徳山薫平・萓場桃子
　第１節 睡眠の疫学
　第２節 光と睡眠・概日リズム
　第３節 短時間睡眠や概日リズムの乱れは生活習慣病のリスク要因
　第４節 食と運動の疫学
　第５節 睡眠と生活習慣
　第６節 体内時計
　第７節 食・運動・睡眠の連携

第Ⅱ部　「健康」を支える社会・教育基盤
第５章　経済状況と健康　―暮らし向きの心身への影響―：河合美香・岡野五郎
　第１節 日本の経済の状況
　第２節 経済状況と健康
　第３節 地域高齢者の暮らし向きと健康の関係
第６章　社会保障と健康　―制度から支える国民の健康―：李態妍
　第１節 健康と社会制度
　第２節 日本の健康格差：医療費の違い
　第３節 日本の社会保障制度：医療保険制度・健康対策
　第４節 「健康格差」を小さくするためには
　第５節 「健康」社会を実現するために医療保険制度はどうあるべきか
第７章　子どもの健康と学校教育：森博文
　第１節 学習指導要領（体育科）の変遷
　第２節 子どもの体力と健康

第Ⅲ部　「健康」への多角的アプローチ　―海外事例からの検証―
第８章　保健教育の実態　―タイ：ＨＩＶ、子どもの妊娠、麻薬への対策―：村田翼夫
　第１節 保健・体育のカリキュラム
　第２節 麻薬・ＨＩＶ・子どもの妊娠に関する教育の実態
　第３節 ＨＩＶ感染、麻薬吸引、子どもの妊娠への援助
第９章　貧困地の健康とその背景　―フィリピン―：河合美香
　第１節 貧困地への支援
　第２節 支援地の訪問
　第３節 健康に影響する要因
　第４節 フィリピンの現状
　第５節 都市貧民の歴史的背景
　第６節 今後の健康政策の課題
第10章　食糧保障と健康　―アフリカ・サヘル：危機への支援と安定自給への方策―
　　　　　　：真常仁志・佐々木夕子・小村陽平
　第１節 アフリカから健康を考える
　第２節 サヘル地域における「危機」とその対処行動
　第３節 われわれがすべきこと