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第107巻『島嶼経済とコモンズ』

第107巻第107巻
『島嶼経済とコモンズ』

松島泰勝 編著
晃洋書房 2015年3月刊
ISBN 978-4-7710-2608-7

はじめに
第1章 島嶼経済とコモンズを結ぶ―島嶼の平和と発展を目指して―
 1. 島嶼の経済問題
 2. 島嶼経済問題解決のための理論
 3. 島嶼社会におけるコモンズ論
 4. コモンズとしての海
第2章 沖縄の米軍基地と沖縄経済
 1. 「抑止力」の虚構
 2. 「基地経済」の虚構
 3. 見せ掛けの「財政支援」
第3章 沖縄(琉球)における「基地外基地」問題について
    ―在沖米軍人等の施設・区域外居住の問題―

 1. 在日および在沖米軍関係者の基地内外の居住者数について
 2. 日常生活の安全安心に関する問題
 3. 地域経済に関する問題
第4章 近現代における沖縄の自治運動
 1. 沖縄の「自治」とは何か?
 2. 「沖縄自治」の起点としての「公同会運動」
 3. 復帰直前の留米組・「沖縄自治論」
 4. 復帰後の「特別県構想」と「自治憲章」
 5. 官民合流の「大田自立県政」
 6. 「自治州」を目指す沖自研と沖道懇
第5章 対テロ戦争が米国の天然資源管理策に及ぼす影響に関する考察
    ―ナショナル・ガードのウェル・ビーイングをめぐる議論を中心に―

 1. 対テロ戦争とナショナル・ガード
 2. ビルドアップ計画がグアムの水資源に与える影響
 3. ワン・グアム
第6章 グアムの基地経済問題に関する考察
 1.「基地の島」になったグアム
 2. 基地経済の形成
 3. 基地経済と観光経済のリンケージ
 4. コンパクト・インパクトの政治経済的影響
 5. 基地建設による社会経済的問題
 6. 脱植民地化・脱軍事基地化運動の役割
第7章 太平洋島嶼国における頭脳流出及び頭脳還流に関する研究
    ―パラオ共和国及びフィジー共和国での比較分析―

 1. 研究の目的及び研究方法
 2. パラオ及びフィジーにおける移住
 3. パラオ及びフィジーにおける頭脳還流
 4. 結論―パラオ及びフィジーにおける頭脳流出の状況及び頭脳還流の促進―
第8章 沖縄の華僑・華人
 1. 大陸出身華僑・華人にとっての沖縄
 2. 台湾出身華僑にとっての沖縄
 3. 久米三十六姓の現状
第9章 コモンズとしての土地と暮らし―マーシャル諸島にみる「サブシステンス」―
 1. マーシャル諸島住民が歩んだ道
 2. コモンズとしての土地
 3. 大海原に浮かぶ小さな島で生きる
第10章 定期市とコモンズ
 1. コモンズの視点から考える農村市場の重要性
 2. 農村市場における農家消費構造と農村市場の意義
 3. 民際学の視点に基づく定期市に関する分析
第11章 釣魚島(尖閣諸島)「棚上げ合意」に関する史的考察―日本側の歴史資料を中心に―
 1. 中日国交正常化交渉と「棚上げ合意」の成立
 2. 「中日平和友好条約」交渉と「棚上げ合意」の確認
 3. 釣魚島周辺海域における石油資源共同開発の動き
 4. 1990年代、中日両国による「棚上げ合意」の再確認
 5. 日本の有識者による証言