第117巻『宗教教誨の現在と未来』
第117巻
『宗教教誨の現在と未来』
赤池 一将 石塚 伸一 編著
本願寺出版 2017年3月刊
ISBN 978-4-89416-034-7
はしがき
第一部 宗教意識と死刑制度
第一章 科学の時代における宗教の役割(対談)
第二章 日本社会と日本人の宗教意識
第三章 死刑と宗教教誨
第四章 浄土真宗と死刑制度
はじめに
死刑問題は私たちの問題
死刑囚を殺しているのは私たち国民
釈尊・ナーガールジュナ(龍樹)の教えと死刑
親鸞聖人と死刑
極重悪人の救いと死刑
死刑制度と善人意識
死刑制度と追善供養意識
死刑制度と業論
おわりに
第五章 討論「教誨師と日本社会」
第二部 矯正保護と宗教教誨
第一章 『教誨師』取材を通して感じたこと
「誰かがせにゃならん」
「誰も幸せにならない」
「人殺し」の現場
誰のための守秘義務か
教誨師が拘置所に望むこと
情報公開に向けての一歩を
第二章 弁護士と教誨師
一 弁護士としての活動
二 私の死刑廃止論
三 死刑の違憲性についての弁論
四 最近の死刑廃止に向けた活動
五 弁護士と教誨師とが共同して死刑廃止に向けた活動を
死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言
提案理由(要約)
第三章 新しい「処遇法」と宗教教誨
はじめに
一 矯正と教誨
二 宗教教誨に関連する法令
三 宗教教誨に関連する判例
四 政教分離と宗教教誨
五 処遇や教誨を義務付けることはできるか~処遇の主体と客体~
むすび~新しい「処遇法」と宗教教誨
第四章 宗教教誨と受刑者の社会復帰
一 問題意識
二 個人教誨における相談内容の分析
三 受刑者の社会復帰に寄与する教誨師の可能性と課題
第五章 宗教教誨と心の課題
一 論点としての矯正と心
二 チャプレンと教誨師
三 教誨の内容と目的:更正と救済
四 施設訪問:教誨の現場
五 結論:教誨の宗教学的解釈の試論
第六章 韓国の矯正施設における被収容者に対する宗教教誨
一 韓国の矯正施設の概要
二 矯正施設における教誨師の概要
三 矯正施設における宗教教誨
四 おわりに
第七章 台湾における宗教教誨の歴史と現状
一 序言
二 日本統治時代の監獄教誨
三 戦後の監獄教誨
四 むすびにかえて
第八章 イスラム教徒の増加とフランス刑事施設での宗教教誨
一 宗教と刑事施設
二 信教の自由と行刑の法的枠組
三 刑事施設の教誨師
四 拘禁下の宗教の現状と課題