第46巻『参加型開発:貧しい人々が主役となる開発へ向けて』第1部参加型開発の意義第2部事例研究
第46巻
『参加型開発:貧しい人々が
主役となる開発へ向けて』
斎藤 文彦 編 (日本評論社 2002)
ISBN 4-535-55252-5
はじめに
第1部 参加型開発の意義
第1章 開発と参加―開発観の変遷と「参加」の登場 (斎藤 文彦)
1 はじめに
2 参加概念の登場
3 開発をめぐる議論の変遷
4 原則や理念としての参加
5 弱者の日常的抵抗
6 参加の利点を認めた指導者達
7 参加の実践
8 今後の方向性と問題点
9 結びに代えて
第2章 参加型開発の展開―今日的意味合いの考察 (斎藤 文彦)
1 はじめに
2 貧困概念の再検討
3 貧困克服のための能力の類型
4 地方分権の試み
5 NGOと市民社会
6 市場経済システム
7 政治・経済・共同体の相互関連性
8 結び:バッド・ガバナンスからグッド・ガバナンスへ
第3章 住民参加型農村開発のための計画立案諸方法
--参加の過程を促進する方法の模索--(河村 能夫)
1 はじめに
2 集中型農村開発査定(RRA)
3 住民参加型農村開発査定(PRA)
4 目的指向型農村開発計画(ZOPP/PCM)
5 住民参加型農村開発の支援マニュアルの位置づけ
第2部 事例研究
第4章 西アフリカでの開発ワーカーの実践
--論理実証モードから物語モードへ-- (久保田 賢一)
1 はじめに
2 二つの対立するパラダイムと参加型開発
3 参加型開発の実践現場から
4 参加型アプローチを推し進めるために
5 おわりに
第5章 小口金融活動から住民参加による地域開発へ
--ジンバブエにみる可能性と限界-- (粟野 晴子)
1 はじめに
2 マイクロファイナンスの成果と限界
3 MFと参加型開発
4 ジンバブエにおける貯蓄クラブの活動
5 まとめ
第6章 共感を呼びおこすコミュニケーション・ストラテジー
--ガーナにおける女性活動から-- (久保田 真弓)
1 はじめに
2 コミュニケーションの視点からみる参加
3 アメリカ国際開発庁(USAID)主導のプロジェクト
4 ガーナNCEDタマレ支部の活動
5 アクションエイドの活動
6 「同情」と「共感」:異なるコミュニケーション・ストラテジー
7 おわりに
第7章 地方分権化政策の再構築--ウガンダからの教訓-- (斎藤 文彦)
1 はじめに
2 ウガンダにおける地方分権化政策の変容
3 貧困・エンパワーメントと地方評議会
4 恵まれない人々の代表性
5 財政の地方分権化
6 地方分権化と基礎教育
7 地方分権化と保険サービス
8 結論
第8章 市民と政府の協働--インドの県民皆識字運動の成果と限界-- (斎藤 千宏)
1 はじめに
2 県民皆識字運動とは何か
3 ビハール州における県民皆識字運動
4 有効性と限界性
5 むすびにかえて
第9章 当事者性の探求と参加型開発
--スリランカにみる大学の社会貢献活動-- (中村 尚司)
1 環境問題・自立・当事者性の科学
2 参加型の学問による参加型開発
3 参加型農村開発の事例研究
あとがき
索引