第65巻『アフリカ国家を再考する』
第65巻
『アフリカ国家を再考する』
川端 正久 落合 雄彦 [編] 晃洋書房
ISBN 4-7710-1730-1
目次
まえがき
第1章 アフリカ国家論争を俯瞰する (川端 正久)
はじめに
1 国家の形成と危機
2 国家と政治
3 国家と社会
4 国家と経済
5 国別分析
おわりに
第2章 アフリカ国家論:フランス語圏からのアプローチ (加茂 省三)
はじめに
1 アフリカ政治学と「第3の波」
2 「第3の波」におけるアフリカ国家論
3 「第3の波」国家論を再考する
おわりに
第3章 アフリカ国家の変容と「新しい帝国」の時代 (高橋 基樹)
はじめに
1 国家論の危機の時代
2 悲観主義的国家論のかなた
3 歴史は終わらず:国家再構築と「新しい帝国」
おわりに
第4章 崩壊国家と国際社会:ソマリアと「ソマリランド」 (遠藤 貢)
はじめに
1 「崩壊国家」の概念
2 ソマリアの形成と崩壊
3 「ソマリランド」の「独立」と「民主化」
4 「ソマリランド」と国際社会
おわりに
第5章 アフリカの「影の国家」:国家主義から市民社会へ
(ニッキ・ファンケ、フセイン・ソロモン 藤本 義彦 訳)
はじめに
1 「影の国家」の支配者と外部アクター
2 「影の国家」における国家崩壊
3 民主主義への移行期における市民社会の役割
おわりに
第6章 「下からの政治」とアフリカにおける国家 (岩田 拓夫)
はじめに
1 「下からの政治」とアフリカ国家
2 「下からの政治」の転換点としての国民会議
3 「下からの政治」と民主化プロセス
おわりに
第7章 ルイスの多元的統治モデルと現代アフリカ国家 (峯 陽一)
はじめに
1 ルイスの多元的アフリカ国家モデル
2 ルイスの統治モデルの歴史的理論的背景
3 ルイス・モデルの受容と展開
おわりに
第8章 アフリカにおけるエスニシティと国家の再構築
(エゴーサ・E・オサガエ 杉木 明子 訳)
はじめに
1 アフリカにおけるエスニシティと国家建設
2 政治的変動、エスニシティおよび国家再構築
3 アフリカ国家を再考する
4 エスニシティと国家再構築
おわりに
第9章 国家がつくる紛争:国民を守らないのはなぜか (戸田 真紀子)
はじめに
1 国民を守らない国家
2 民族の共存のための処方箋
3 ナイジェリアの国内紛争
おわりに
第10章 シャリーア問題とナイジェリア国家の連邦制度 (望月 克哉)
はじめに
1 シャリーア問題の背景と展開
2 シャリーア問題の噴出
3 シャリーア問題をめぐる混乱と連邦政府
おわりに
第11章 アフリカ国家の分権化とパートナーシップ (斎藤 文彦)
はじめに
1 地方分権化
2 分権化はどのような変化をもたらすか?
3 分権化とパートナーシップ
おわりに
第12章 アフリカにおける地域統合と国家再建 (ダニエル・バック 鍋島 孝子 訳)
はじめに
1 遺産としての地域統合
2 「壮大な志」としての地域統治
3 地域建設の前提としての国家再建
おわりに
第13章 エイズ政策にみる南アフリカの国家と市民社会 (牧野 久美子)
はじめに
1 民主化後の国家と市民社会の関係
2 治療行動キャンペーン
おわりに
第14章 南アフリカにおける国家と都市統治 (ブリジ・マハラジ 西浦 昭雄 訳)
はじめに
1 トップ・ダウン計画の終焉
2 都市開発戦略
3 開発志向の地方政府
4 大都市圏政府
5 新自由主義への降伏か
おわりに
第15章 南アフリカにおける核開発政策と国家の民主化 (藤本 義彦)
はじめに
1 南アフリカの外交政策
2 南アフリカの核開発政策
3 国民の安全保障と国家の政策
おわりに
あとがき
人名索引
事項索引